ラッセン&二大倒木地帯

ラッセン山3170m

ラッセン火山国立公園のPCTは、火山の東側を通る。ワーナーバレーキャンプ場からバレーの北側の斜面を登り、7マイルでツゥインレイクに着く。ローワーツゥインレイクの湖岸で一休み。湖岸の向こう側を歩く人の姿がある。姿は見えなくてもどこかで水遊びをしているような子供の歓声が聞こえる。湖の北側にレンジャーステーションがあったが、ドアは板でふさがれていた。シーズンが始まったばかりなのでレンジャーはまだ不在のようだ。この辺りはツゥインレイクを中心に、スワンレイク、レインボーレイク、フェザーレイクときれいな湖が多い。それに、トレイルヘッドから3マイルと近いため、今朝から何組ものデイハイカーにすれ違った。訪れる人が多くなれば、熊もハイカーの食べ物を狙って出没するようになったのだろう。

ツゥインレイク(ローワー) ラッセン火山国立公園
レンジャーステーション ツゥインレイク ラッセン火山NP

倒木地帯 Mile 1370
ラッセン火山国立公園を出ると、倒木がさらに多くなった。昨日の倒木は大木が多かったが、ここの倒木は細長い木で、枝や葉がついたまま倒れている。荷物を背負ったまま木の上に登ったり下りたり、また、下をくぐったりまたいだりする。トレイルを大きく迂回するともとの道がわからなくなる。マイル1370の前後2マイルが最もひどく、1371マイルで倒木地帯をぬけるまでに疲れ切ってしまった。ちょうどそのとき、サウスバウンダーのカップルとすれ違って情報交換をした。彼らはこの先のハットクリークはよいキャンプサイトだと教えてくれたが、我々は彼らにたくさんの倒木があるということしか伝えられなくて「オーノー」と応えた彼らが気の毒だった。6時半を過ぎてクリークの脇のテントサイトに着く。その日の午後は倒木越えの疲れに加えて、暑さと、それに水が足らなくなったこともあり、炊事をするのもおっくうなくらい疲れ果ててしまった。
PCT全行程で倒木が多いのはワシントンンの北部だ。その中でもレイニィ・パスを過ぎた2614.5のメソーリバーの前後2マイルは何本もの大木が連続してトレイルに倒れ込んでいて、1マイル進むのに1時間かかった。ここは、その次に倒木の多い区間だと思う。

倒木地帯からラッセン火山を望む
ハットクリークの清流 水はかなり冷たかった