ジョン・ミューア・トレイル区間

マリー・レイク Mile 866.6

ジョン・ミューア・トレイルは,自然保護運動家でアメリカ国立公園の父といわれるジョン・ミューア(1838~1914)の功績をたたえて作られた全長340kmの登山道だ。トレイルの北端はヨセミテ国立公園のハッピィアイルで、南端はアメリカ合衆国本土の最高峰であるホイットニー山(4,418m)だ。PCTとJMTは、ホイットニーの麓のクラブツリー・ジャンクションから、ツオルムン・メドウスまで同じ道(途中ソーダスプリングスからサウザンアイランドレイクまでは別)を行く。

美しい山脈の連なるシエラネバダのPCT、その中でも選りすぐりがJMTで、壮大な風景の連続に世界中のハイカーが魅せられる。フォレスター、ピンショット、マーサー、ミューア、セルデム、グレン、シルバーの各峠の頂からの眺めはどれも絶景でハイカーの期待を裏切らない。サウザンアイランド、パープル、バージュニア、マリー、エボリューション、ワンダ、マジョーリエ、レイレイクスなどの壮麗な湖を目にすれば歩くことを忘れるくらい心を奪われてしまう。いくつものクリークがトレイルに沿って流れ、あるいは横切り、豊かな水が花崗岩の川床を滑るように流れ、草原では緑の間を縫うように流れる。それらの光景を引き立てるのはカリフォルニアの青い空と降り注ぐ陽の光で、その光を浴びて花崗岩の山々は輝き、湖は碧さを増していく。乾燥して雨が少ない気候はキャンプ旅行に最適で、JMTは世界中のハイカーがあこがれる最高のトレイルだ。

JMTについては、http://noriandhiro.comの「John Muir Trail」「 JMT準備と計画」「JMTトレイル紀行」「トレイルガイド」の各ページ参照。