シエラネバダ北部

ドロシーレイク 湖の向こうにドロシーレイク・パスがあり、そこが、ヨセミテの北の境になっている

ヨセミテ~ソノラパス

ヨセミテの森林地帯を抜けると、ダイナミックな稜線が広がる。

ヨセミテ国立公園内のPCTは、ツオルムンメドウスの大草原、ツオルムン川の清流、グレンオーリンの滝にカメラを向けたくなるが、ツオルムン川を離れると、森の中の単調な風景が続く。その単調さが一変するのは、ドロシーレイク・パスでヨセミテを出てからだ。マイル1007.1*のビッグサムへのサイドトレイルのジャンクションへからは、空へ続くような稜線のトレイルが始まる。出てからである。そこからソノラパスまでは開けた広い稜線で、ダイナミック広い稜線に出る。な

そのサイドトレイルを左に0.5マイルでケネディレイクの源流の泉がある。私たちはそこでテントを張って、ビッグサムへ登った。昔の鉱山道の跡を2時間ほど行くとビッグサムの頂で、そこから360°の大パノラマが楽しめる。(noriandohiroのウェブサイトにパノラマ写真あり)特に、ハイ・エミグランドレイク、エミグランド・メドウレイク、ミドル・エミグランドレイクなど、エミグランドウィルダネスの東部の湖が一望できるのは素晴らしい。

タホ近郊

タホに近づくと、マイル1079.7でタホ・リム・トレイル(TRT)と合流する。TRTとの合流は、1129.7のタホ・シティへ下るジャンクションまでのわずかな間である。ハイカーはタホ・シティより、サウス・レイク・タホへ降りて休息をとる。サウス・レイク・タホへは、エコーレイクの手前の50号線でヒッチハイクをする。エコーレイクの先からデソリューション・ウィルダネスで、レイク・アルファやディックス・レイクなど美しい湖が続く。タホ湖は、PCTからはその一部しか見えず、タホ湖が一望できるのはTRTの北部や東部など限られている。

シエラ北端

80号線を超えると、シエラはややなだらかになる。始めは7月のはじめでも雪が残る標高の高い場所をあるくが、次第に高度は下がり、急峻な登り下りも少なくなる。稜線からの眺めも、岩肌のむき出したごつごつした山から、木に覆われたなだらかな山並みや森、その中に点在する湖へと変わっている。映画「WILD」でも、シエラをスキップしたシェリルは、この辺りから再スタートしているようだ。PCTのハーフウェイマーカーも、シエラの北端近くにある。

*地名のとなりの数字はGUTHOOK’S HIKING GUIDESに記されているカンポからの距離(マイル)